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老人ホーム豆知識

特養と老健の違いを比較表で解説|費用・入所条件・選び方【2026年版】

老人ホーム選び

特養(特別養護老人ホーム)と老健(介護老人保健施設)の最大の違いは「施設の目的」です。

特養は長期的な介護を受けながら暮らす「終の棲家」、老健は在宅復帰を目指してリハビリを行う「中間施設」です。

この目的の違いが、入所条件・費用・入所期間・サービス内容といったすべての違いを生み出しています。

この記事の要点

  • 特養は「終の棲家」、老健は在宅復帰を目指す中間施設
  • 入所条件は特養が原則要介護3以上、老健は要介護1以上
  • 入所期間は特養が終身利用、老健は原則3〜6ヶ月
  • 月額費用の目安は特養約9〜15万円、老健約10〜20万円
  • 迷ったらケアマネジャーか地域包括支援センターに相談

この記事の監修者

  • 桜十字グループ CQ本部 部長 中川朋子
  • 桜十字グループ CQ本部 部長

    中川 朋子

    九州大学大学院医学系学府医療経営・管理学専攻修了(MBA)。
    福岡大学病院にて副病院長兼看護部長を務め、同大学医学部で集中看護教授としても教鞭を執る。
    看護師資格に加え、GCS認定コーチの資格も有する。
    2015年には福岡県知事表彰を受賞。

特養と老健の違いを一覧表で見ると?

まずは全体像です。
施設選びの判断に直結する5つのポイントを比較表にまとめました。

項目特別養護老人ホーム(特養)介護老人保健施設(老健)
目的生活の場所(終の棲家)在宅復帰を目指すリハビリ施設
入所条件65歳以上・原則要介護3以上65歳以上・要介護1以上
入所期間終身利用可能原則3〜6ヶ月
サービス日常生活の介護が中心医療ケア・リハビリが中心
費用(月額目安)約9〜15万円約10〜20万円

特養と老健は何が違う?7つの重要項目で比較

結論として、以下7項目の違いはすべて「目的の違い」から生まれています。

目的はどう違う?

特養は自宅での生活が困難な方のための「生活施設」です。
介護保険法では「介護老人福祉施設」と位置づけられ、入所者が「その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにする」ことを目指し、生活の継続性に重きが置かれています。

一方の老健は、心身の機能の維持回復を図り、在宅生活を営めるように支援する「中間施設」です。
病院での治療を終えた後、すぐに自宅に戻るのが難しい方のための、リハビリテーションに特化した施設とイメージすると分かりやすいでしょう。

入所条件はどう違う?

特養は原則として65歳以上で「要介護3」以上の認定が必要です。
これは2015年4月の制度改正で定められた基準で、介護の必要性が高い中重度の方へサービスを重点化する狙いがあります。

老健は「要介護1」以上が対象で、比較的軽度の方から重度の方まで幅広く受け入れています。

なお、要介護1・2の方でも、以下のようなやむを得ない事情があると市町村が判断した場合、特養への特例入所が認められることがあります。

  • 認知症で日常生活に支障をきたす症状や行動が頻繁に見られる
  • 知的障害・精神障害などを伴い、日常生活に支障をきたす症状が頻繁にある
  • 家族による深刻な虐待が疑われ、心身の安全確保が困難
  • 単身世帯で家族の支援が期待できず、地域の介護サービスも不十分

該当する可能性がある場合は、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談してみましょう。

入所期間はどう違う?

特養は終身利用が可能で、看取りまで見据えた長期の生活を支えます。
厚生労働省の調査によれば、特養の平均在所日数は約3.2年(1,177日)と、他の介護施設と比較して長いのが特徴です。

老健は原則3〜6ヶ月で、3ヶ月ごとに医師やリハビリ専門職、ケアマネジャーなどによる退所判定会議が開かれ、在宅復帰の可否が評価されます。

継続的なリハビリが必要と判断されれば延長されることもあり、実態として平均在所日数は約10.2ヶ月(310日)です。
ただし終身利用は前提としておらず、いずれ「退所」という次のステップが待っている中間施設です。

費用はどう違う?

どちらも入居一時金などの初期費用は不要です。
月額の目安は特養が約9〜15万円、老健が約10〜20万円です。

特養で重要なのが「負担限度額認定」制度です。
所得や資産が一定基準以下の方は居住費と食費の自己負担額に上限が設けられ、負担が大幅に軽減されます。
実際、特養入所者の約7割がこの負担軽減措置を受けており、特養が社会的なセーフティーネットの役割を担っていることが分かります。

老健は医師やリハビリ専門職が常駐し、医療的ケアや機能訓練が充実している分、施設介護サービス費がやや高めに設定されています。
老健にも所得に応じた負担軽減制度はありますが、短期利用が前提のため、特養ほどの費用的メリットは感じにくい場合があります。

サービス内容はどう違う?

特養は、入居者がその人らしい毎日を送るための生活支援が中心です。

  • 身体介護: 食事・入浴・排泄・着替え・移動などの介助
  • 生活援助: 居室の清掃、整理整頓など
  • 健康管理: 看護職員によるバイタルチェック、服薬管理
  • 機能訓練: 身体機能維持のための体操やレクリエーション
  • 食事サービス: 栄養バランスの取れた食事(きざみ食やミキサー食にも対応)

老健は、在宅復帰というゴールに向けた医療的ケアとリハビリに重点が置かれています。

  • リハビリテーション: 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が個別リハビリ計画に基づき訓練を実施
  • 医療的ケア: 医師・看護職員による医療管理で経管栄養、喀痰吸引、褥瘡処置などに対応
  • 看護・介護: リハビリ効果を日常生活に活かす24時間体制のサポート
  • 栄養管理: 管理栄養士が回復に必要な栄養を考慮した食事を提供

人員体制はどう違う?

特養の介護・看護職員は入居者3人に対して1人以上の配置が法定基準です。
医師は常勤である必要はなく、多くは協力医療機関の嘱託医が往診します。
医師の常勤義務がない点は、特養が医療施設ではなく「生活施設」であることの表れです。

老健は入所者100人に対して1人以上の常勤医師の配置が義務付けられ、理学療法士などリハビリ専門職の配置も必須です。
介護・看護職員の配置基準(3対1)は特養と同じですが看護職員の比率が高く、医師・看護師・リハビリ専門職・介護職員が一体となって機能回復を多角的に支援します。

居室環境はどう違う?

居室は主に3タイプあり、プライバシーと費用のバランスが選択の決め手になります。

居室タイプ特徴
多床室2〜4人で共同利用。費用が最も安価だがプライバシー確保は難しい
従来型個室プライベート空間を確保。費用は多床室より高い
ユニット型個室個室+10人程度の共同生活室。個別ケアが手厚い分、費用は高め

新設される特養のほとんどはユニット型を採用しており、「終の棲家」としてより質の高い生活環境を提供する国の方針が反映されています。
老健は短期利用が基本のため、費用を抑えられる多床室からプライバシー重視の個室まで、多様なタイプが混在しています。

次に読む: 老健だけをもっと詳しく→介護老人保健施設(老健)とは?費用・入所条件・特養との違い

結局どちらを選ぶべき?状況別の判断基準

ご自身の状況に近い行から検討を始めるのが近道です。

こんな状況なら第一候補
退院後、在宅復帰に向けたリハビリをしたい老健
要介護3以上で、長期的に暮らせる場を探している特養
在宅復帰が目標で、施設入所までは不要かもしれない在宅介護サービス+通所リハビリ
特養の基準(要介護3以上)に満たない有料老人ホームなど民間施設も検討

老健が候補になる場合は、病院の主治医やソーシャルワーカーと連携し、リハビリ内容や在宅復帰率の実績を比較検討しましょう。
特養が候補になる場合は、市区町村の窓口や地域包括支援センターで入所を申し込み、複数施設の待機リストに名前を載せておくのが一般的です。
入所の必要性を点数化し、点数が高い人から優先される仕組みです。

次に読む: 特養をもっと詳しく→特別養護老人ホーム(特養)とは?費用・入所条件を解説

後悔しない施設選びの手順は?5つのステップ

  1. 専門家に相談する: 担当のケアマネジャー、いない場合は地域包括支援センターに相談し、条件に合う施設情報を集めます。
  2. 譲れない条件を整理する: 立地・費用・医療体制・居室環境などの優先順位をご家族で話し合います。
  3. 必ず見学する: パンフレットでは分からない「施設の空気感」を確認します。清潔さや匂い、スタッフの挨拶・言葉遣い・入居者への関わり方、入居者の表情や活気がチェックポイントです。可能なら昼食の時間帯に見学し、食事の様子も確認しましょう。
  4. 待機期間に備える: 特養は都市部で数年待ちのケースもあります。ショートステイや老健への一時入所を組み合わせて備えましょう。
  5. 契約内容を確認する: 月額利用料の内訳・追加費用・退去要件を書面で確認してから契約します。

特養と老健でよくある誤解は?

施設選びで後悔しないために、特に多い3つの誤解を押さえておきましょう。

  • 「特養でも十分なリハビリが受けられる」という誤解: 特養の機能訓練は機能維持が中心で、老健のような在宅復帰に向けた集中的リハビリとは目的が異なります。
  • 「老健にずっと住み続けられる」という誤解: 老健は在宅復帰を目指す施設で、3ヶ月ごとの退所判定があります。長期の住まいを探すなら特養や有料老人ホームが選択肢です。
  • 「入所後に想定と違うケアだった」というミスマッチ: 入所前に施設の目的(生活の場か、リハビリの場か)を理解しておくことが、後悔を防ぐ第一歩です。

特養と老健の違いに関するよくある質問

特養と老健はどちらが安いですか?

一般に、月額費用は特養(約9〜15万円)の方が老健(約10〜20万円)より抑えやすい傾向です。

老健は医師やリハビリ専門職の配置が手厚い分、施設介護サービス費が高めになるためです。

老健から特養へ移ることはできますか?

できます。老健でリハビリをしながら特養の入所待ちをし、空きが出たら特養へ移るという使い方は一般的です。
担当のケアマネジャーに相談しましょう。

特養と老健は同時に申し込めますか?

申し込めます。
特養は待機期間が長いため、その間の受け皿として老健やショートステイを併用するケースが多く見られます。

要介護1でも特養に入れますか?

原則は要介護3以上ですが、認知症や虐待などやむを得ない事情があると市町村が認めた場合は、要介護1・2でも特例入所が認められることがあります。

医療依存度が高くても暮らせる住まいはある?
桜十字グループの「ホスピタルメント」

特養の待機期間が長い場合や、要介護度が特養の基準に満たない場合は、民間の有料老人ホームも有力な選択肢です。

桜十字グループの有料老人ホーム「ホスピタルメント」は、全国で病院・クリニックを運営するグループが地域医療で培った経験とノウハウを活かし、医療機関との連携による「医療のバックアップがある介護」を提供しています。
東京・兵庫・福岡・熊本に施設を展開しており、医療依存度の高い方のご相談も承っています。特養・老健と迷われている段階でも、まずは見学や資料請求でご確認ください。

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施設紹介

東京 ホスピタルメント文京グラン

ホスピタルメント文京グラン

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住所 : 東京都渋谷区渋谷4−3-3

電話 : 0120-073-567

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ホスピタルメント文京千駄木

住所 : 東京都文京区千駄木3-14-10

電話 : 0120-991-001

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住所 : 熊本市南区御幸笛田7丁目 13-21

電話 : 0120-206-233

熊本 ホスピタルメントさくら西館

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住所 : 熊本市南区御幸木部1丁目1-1

電話 : 0120-206-233

熊本 ホスピタルメントさくら東館

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住所 : 熊本市南区御幸笛田7丁目15-3

電話 : 0120-206-233

福岡 ホスピタグラン大濠公園

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兵庫 ホスピタルメント芦屋

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住所 : 兵庫県芦屋市朝日ケ丘町8-23

電話 : 0797-23-1414

兵庫 ホスピタルメント甲東園

ホスピタルメント甲東園

住所 : 兵庫県西宮市上甲東園5丁目7番15号

電話 : 0798-78-2164

ホスピタルメントは、全国で病院、クリニックを運営する桜十字グループが地域医療で培った経験とノウハウを詰め込んだ有料老人ホームです。医療機関との連携による「医療のバックアップがある介護」で安心の土台を支えます。

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