お客さまの「願い」を
私たちが叶える日

記念日に
鰻を食べに行きたい

保倉進さん99
保倉スミ子さん90

99歳になる保倉進さんのご家庭では、以前からご家族で集まって鰻を食べるのが習慣だったそうです。「きっかけは、妻の誕生日に何か美味しい物を食べさせてあげたいと思ったことです。私たち夫婦は食べることが大好きなので、昔から『おめでたい日には美味しいものを食べたいね』と常に話しをしていたものですから。若い頃はどこへでも行けましたが、高齢になると足腰が弱り、車の運転も難しくなって外食も減ってしまいました。移動が大変になってきた中で、何が良いかと色々考えていたとき、近所に鰻屋があったことを思い出し、『うなぎ由良川』で出前を取ったことが始まりです。毎年、妻の誕生日に出前を取ることがお決まりになりました。それからは、お正月やお盆とか、子供たち・親戚が家に集まる時は、だいたい鰻を注文して、みんなで話しながら、楽しく美味しく食べていました。注文の時は電話で『うなぎの特上を5人分、保倉です』と言えば、住所を言わなくても届けてくれる、ということもありましたよ。地元のお店ならではですよね」

そんな保倉さんの願いは、ご家族ともう一度あの鰻を食べたいというもの。それも今回は出前でなく、お店を直接訪れたいとのこと。奥さまのスミ子さま、ご息女の直子さまとともに、食事に出かけようということになりました。 「いつも出前でしたので、一度、お店に行って鰻を食べてみたくてね。最初、店の入り口を開けた瞬間、想像していたよりもこじんまりとしたお店だなと思いました。でも中に入るととても風情があって、昔ながらの鰻屋さんという感じで。何だか安心感があり、一瞬でお店の雰囲気が気に入りました。そして、もっと早く来ていればよかったなとも思いました。鰻の味は、昔食べていた味と変わらず美味しかった。ふっくらとした鰻、タレ、ご飯、全てが絶品でした。出前を取って自宅で食べるのは楽だけど、こうやってお店で食べるのはまた一味違いますね。今回、私も妻も初めての願いが叶って嬉しかったです。私は4月に100歳になるので、良い記念になりました」  直子さんも「父が母の誕生日に鰻の出前を取る事にしたのは、母の一番大好きな食べ物が鰻だったからだと思います」と当時を懐かしく思い出します。「私は、誕生日に母がとても嬉しそうに鰻を食べている姿を見るのが好きでしたし、一番印象に残っています。いつまでも元気で仲の良い夫婦でいてもらいたいです」。

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