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老人ホーム豆知識
老人ホーム探しから入居までの流れ
老人ホーム選び
ひと昔前に比べると老人ホームの情報は入手しやすくなっています。しかし、情報量が多いため自分に合った老人ホームの選択も難しくなっています。ここでは老人ホームの探し方から入居を決めた施設の契約をするまでの流れをご紹介させて頂きます。併せて、見学や体験入居の目的やチェックすべきポイント、契約に必要な書類などもご案内いたします。
老人ホーム入居までの流れ
一般的には見学から入居までに2週間~1ヶ月程度を要し、大まかな流れは下記の通りとなります。
- 老人ホームを探す
- 見学
- 老人ホーム決定
- 必要書類提出・アセスメント
- 入居審査
- 契約・入金
- 入居
老人ホームを探すタイミング
老人ホームを探すタイミングとしては「いずれ老人ホームに入居にするかもしれない」ことを想定して早い段階でご本人と共に事前に見学に行かれることをお勧めいたします。まだ元気だから大丈夫と思っていても季節の変わり目などで体調を崩される方も多くいらっしゃいます。特に夏は脱水や熱中症で倒れてしまったり、冬はインフルエンザ等の感染症などにかかり一気に体調を崩される方もいらっしゃいます。
高齢者は若い人に比べ重症化しやすく、合併症を引き起こすことも少なくありません。入院をきっかけに身体機能が著しく低下して入院前とはお身体の状態が大きく変わり、寝たきりになる可能性もあります。そうなってしまう前にご本人も交え家族で話し合いをし、どのような老人ホームに入居したいかなどを相談しておくと良いでしょう。
老人ホームの探し方
老人ホームと一言で言っても形態や入居条件、費用など様々です。入居する目的を定めて自身にあった老人ホームに絞って探すと探しやすいでしょう。探し方はインターネットで探す、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談する、病院のソーシャルワーカー(相談員)に相談する方法などがあります。
インターネットで探す
例えばグーグルやヤフーなどの検索エンジンで「老人ホーム」と検索すると、老人ホームの運営会社や老人ホームを仲介してくれる仲介業者などの様々なホームページが表示され、それらのホームページで老人ホームを探すことができます。インターネットで探す最大のメリットは空いている時間に手軽に探すことができて、希望条件を入力すれば条件にあった老人ホームをピックアップできる点です。見学前に特徴や費用に加えて、スタッフの紹介など入居の検討材料となる情報が確認できる老人ホームも多くありますので事前情報として調べるツールとしては最適でしょう。
しかし、その一方デメリットもあります。インターネットの情報がすべて正しい訳ではありませんし、最新の情報が載っているとは限りません。老人ホームの状況は日々変わりますので、電話やメールなどでもコンタクトを取り、最新の情報を入手しましょう。
地域包括支援センターやケアマネジャーに相談
主に介護認定を受けている方が対象になりますが、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談すると必要なサービスが受けられる老人ホームを提案してくれるでしょう。地域包括支援センターの担当やケアマネジャーに相談するメリットは入居対象者の生い立ちや生活歴に加え、人柄やどのような介護が必要なのかも理解したうえで相談できる点です。
しかし「ここの老人ホームがいいですよ」と直接紹介してくれることは少ないと思われます。地域包括支援センターやケアマネジャーは在宅介護のプロであり、老人ホームの情報は多く持っていないためです。ただし、何かしらの情報や探し方などの相談に乗ってもらえる可能性は大いにあります。ケアマネジャーなどとお付き合いがある方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
病院のソーシャルワーカー(相談員)に相談
入院中の方は「退院して自宅に帰れます」「退院はできるが自宅での生活は難しい」など医師やソーシャルワーカーから今後のお話があると思います。その際に老人ホームへの入居を勧められたら、幾つか老人ホームを紹介してくれる場合と仲介業者を紹介してくれる場合が多いでしょう。いずれにせよ老人ホームまたは仲介業者と引き合わせてくれるため、自分たちでイチから探す手間や医療情報などの準備が省かれます。病院を退院するまでソーシャルワーカーがバックアップをしてくれる点も大変心強いでしょう。
ただし、ソーシャルワーカーは入院中の様子しかわからないため、今までの生い立ちや生活歴などを考慮してその方に合った老人ホームを紹介してくれるとは限りません。その為、不足する点はご家族などが補足して希望にあった老人ホームを探しましょう。
その他にも新聞などの折込や広告、雑誌などでの特集、TVコマーシャル、電柱の広告、看板などでも老人ホームの情報を目にする機会があるでしょう。これらで気になる老人ホームを見つけたら、まずは電話やメールで問い合わせて詳しいパンフレットを取り寄せましょう。
老人ホームの見学
一般的に施設の詳細説明、契約内容の確認などを含めると1施設あたり2時間程度の時間が必要となります。見学する老人ホームは少なすぎても比較検討ができませんし、あまり多く見学に行っても決めきれなくなる可能性があるため、条件に合うところを3カ所程度見学されることをお勧めいたします。
見学のポイントとしては入居してからどんな生活を送りたいかを具体的にイメージしておくと比較検討がしやすいでしょう。また、下記の内容を確認しておくと老人ホームの雰囲気が掴みやくすくなります。
- 施設内の掃除は行き届いているか
- 職員は笑顔で挨拶ができているか
- 職員はせかせか走り回っていないか
- レクリエーションの内容や頻度はどうか
- リハビリはどれくらい実施しているか
- 健康管理はどのようにおこなっているか
上記がすべてではありませんが、実際働いている職員がどのような人なのか、余裕を持って業務に臨めているかなどは実際に見ることで伝わってくるはずです。
レクリエーションやお食事の時間帯などに見学に行かれると老人ホームの雰囲気がより分かりやすく入居後の生活がイメージしやすくなるでしょう。また、見学会やセミナーなどを実施している老人ホームもありますので、それらに参加するのも良いでしょう。
契約
老人ホーム入居の必要書類
一通り見学をしてその場で仮申込や契約までお話が進む場合は今後の手順や必要書類も併せて確認しておくと良いでしょう。見学してから老人ホームを決めるまで日数がかかる場合は予め入居時期を伝え、お部屋の確保が可能か確認しておきましょう。
ほとんどの老人ホームでは「診療情報提供書」や「健康診断書」などの健康状態がわかる書類の提出が必要です。その書類が揃わないと次のステップに進めない老人ホームもあるため、所定の書式がある老人ホームは見学の時に入手しておくと良いでしょう。
面談
書類などの提出と同時に入居予定者との面談を必要とする老人ホームもあります。実際にお会いし身体の状態や入居後の生活のご希望などを確認します。入院中の方は入院先の看護師などにもお話を伺う事もあるでしょう。
必要書類の提出と面談が終わると、安全に生活を送っていただくためにどうするか等、老人ホームの各職種間で情報共有を行います。身体の状態や老人ホームへのご要望等でご希望に沿えない場合は入居ができない場合もあります。
入居が決まったら前払金などの必要費用を支払い、同時に契約を交わします。多くの老人ホームでは親族による保証人・身元引受人などが必要ですが、親族のいない方は後見人や身元保証会社などの利用が可能な老人ホームも増えてきました。予め確認しておくと安心でしょう。ここまでのすべての手続が終了すると入居となります。
なお、入居に不安がある方は入居前に体験入居を利用すると良いでしょう。下記の内容を事前に確認し、利用中は他の入居者や職員と触れ合うことで入居後の生活のイメージに繋げられるでしょう。
- 体験入居の費用
- 費用に含まれているサービス
- 別途費用がかかるもの
- 体調を崩したときの対応
- 持ち物
老人ホームによって入居までのスケジュールや必要書類などは異なりますので、見学の時に確認しておくことをお勧めいたします。
まとめ
老人ホームを探す方法はいろいろありますが、なぜ老人ホームに入居するのか、介護が必要か、入居してからどのような生活を送りたいかなど、最期までどうしたいかをイメージしながら探すと希望にあった老人ホームと出会えるでしょう。
ホスピタルメントは、全国で病院、クリニックを運営する桜十字グループが地域医療で培った経験とノウハウを詰め込んだ有料老人ホームです。医療機関との連携による「医療のバックアップがある介護」で安心の土台を支えます。